夜のまたたび

うっとりするのはいつも 私は夜

うっとりするのはいつも 私は夜

 

誰も知らぬ屋根で 鈴が鳴るの

誰も知らぬ空で 月をみるの

爪を立てて 夜のすそにかじりつき

月と踊るの 私は夜

 

流れ星 にぼし

またたび かつおぶし

三日月 めざし

私は夜

 

爪を切るのはいつも あなたは夜

口笛吹くのはいつも あなたは夜

 

誰もいない部屋で あなたは泣く

誰もしらぬ顔で あなたは泣く

それはそれで

長い髭 こすり寄せて

あなたと寝るの 私は夜

 

ため息 寝息

またたび かつおぶし

あくびで ごろり

私は夜

 

うっとりするのはいつも 私は夜

うっとりするのはいつも 私は夜